ひもで引っ張りながら皮を張ります 「ニッポン手仕事図鑑」の動画から

いつから

原型はおそくとも古墳時代から

どこで

千葉県香取市など

特色は?

日本には能や歌舞伎など、太鼓を奏でる古典芸能があります。今から1400年以上前の古墳時代につくられた「はにわ」にも、太鼓をかたどったものがあります。ばちでたたく「長胴太鼓」や「締太鼓」、砂時計のような形で手で打つ「大鼓」「小鼓」など、大きさや形がさまざま。鼓は「調緒」というひもをにぎって皮の張りを調節して、音を鳴らし分けます。

職人さんの思いを動画で

作り方

太鼓の本体の「胴」は、木材の中身をくりぬいてできています。くりぬいてから数年の間乾燥させ、けずって形を整え、色をぬります。長胴太鼓はたたく部分に牛の皮を使います。ひもで引っ張るなどして皮を張り、たたいて音を確かめながら、金属のびょうで固定します。大鼓や小鼓には主に馬の皮が使われます。

ばちでたたく長胴太鼓 「ニッポン手仕事図鑑」の動画から
手で打つ鼓には馬の皮を使います 「ニッポン手仕事図鑑」の動画から

調べてみよう

太鼓に使われる牛と馬の皮には、それぞれどんな特徴があるだろう?

(朝日小学生新聞2024年10月27日付)