コメディーマンガを通じて、自然と語彙(ごい)が身につく『はじめてのことわざ・慣用句新辞典』(深谷圭助監修、増進堂・受験研究社)が発売されました。

2,200円 (税込み)、A5判、256ページ

本書は、不思議な世界に迷いこんだ少女と妖怪たちが繰り広げるマンガを楽しみながら、ことわざ100語と慣用句150語の使い方が覚えられる入門本です。

ことわざと慣用句を「自然」「人と生活」「動物・妖怪」「体」「心」「その他」の6つに分類し、1ページに1つずつ収録。簡潔な意味と由来、キャラクターによる補足説明が掲載されています。関連する言葉が近くに載っているため、知識が定着しやすくなっているほか、小学校低学年でも理解できるように、すべての漢字にふりがながついています。

物語の一部を紹介すると──。

それは、夏休みのある日のことでした。小学5年生の桃花(ももか)が、愛犬の豆(まめ)を連れて散歩をしていると、どこで道をまちがえたのか、いつのまにか妖怪の世界に迷いこんでしまいました。桃花の目の前にはたくさんの妖怪の姿が。

家に帰ることができるのだろうかと心配になる桃花でしたが、おいしそうなにおいに誘われて一軒のお弁当屋さんを見つけます。お店から角をはやした鬼が出てきて驚く桃花。一方の鬼は驚く様子もなく、桃花の話を聞いて、「ようかい橋」を渡って妖怪の世界に迷い込んだのだろうと答えます。実は以前にも同じようなことがあり、そのとき迷い込んだ人間が、猿飛太陽(さるとびたいよう)でした。

鬼の名前は、鬼切(おにぎり)マサキ。お店の名前は「かなぼう屋」。鬼? かなぼう?この言葉のつながりはどこかで聞いたことがあるような──。

このように、ことわざや慣用句が自然と浮かんでくる感覚を体験しながら、言葉の意味や用法が個性豊かなキャラクターたちによるマンガでわかりやすく紹介されています。

言葉に興味を持ち始める小学校低学年から、入門書として学習したい中学年、苦手意識を解消したい高学年まで、勉強モードにならずに手に取れる一冊となっています。

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