
食料支援の会社が協力
本来食べられるのに捨てられてしまう食べものを「食品ロス」といいます。食品ロスと子どもの貧困を同時に解決しようと、スーパーなどが新しい実験を始めました。食べものと、それを必要とする人をつなげるサービスです。(正木皓二郎)
食材とその量 ネットでお知らせ
子どもや大人の居場所づくりに取り組んでいる支援団体の鈴木訪子さんはこの日、インターネットで情報を見て東京都足立区のスーパーにやってきました。買い物ではなく、鈴木さんの元に集まる約20人分の食事をつくるため、小松菜やしめじなどの食材を無料で受け取りにきたのです。
モノの値段が上がるなどし、団体に届く食料は減っていると感じている鈴木さん。「事前に何があるのかわかって、新鮮な食材をまとめてもらえるのがいい」と話し、スーパーをあとにしました。
実験をしているのは、子どもの食や機会の格差の解消をめざして、食料支援サービスをしている会社ネッスーと、首都圏などでスーパーを運営するライフコーポレーションなどです。
生鮮食品や長く保存できない飲みものなどが売れ残ると、専用の冷蔵庫に入れます。すると、どの食品がどれだけあるかがインターネットにのって、子ども食堂の団体や、ひとり親の家庭などの利用者に届き、お店で受け取れるしくみです。実験は11月30日まで行われる予定です。
売れ残った食品を専用冷蔵庫へ

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利用者が受け取る

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