いつから

江戸時代から

どこで

東京都台東区、江東区ほか

特色は?

赤道近くの温かい海に生息する「タイマイ」というウミガメのこうらを加工して作る工芸品です。かんざしやブローチなどが代表的で、まだらもようや美しい輝きが特徴。17世紀ごろ、はり合わせの技術が江戸に伝わったのが始まりとされています。原材料のタイマイは、ワシントン条約で輸入が禁止されたため、1992年より前に輸入した材料を使っています。

職人さんの思いを動画で

作り方

複数のこうらから、製品にあった部分を選びます。色や柄、厚みを合わせながら糸ノコで切り出します。きずなどを取りのぞいて整えたら各材料を水にひたし、熱と鉄板、圧力を使ってはり合わせます。小刀やヤスリを使って成形し、曲げや型ぬき、切断などをします。最後に表面を整え、みがいて完成です。

熱した鉄板ではさみ、接着剤は使わず水だけではり合わせます 「ニッポン手仕事図鑑」の動画から
ていねいにみがかれ、生み出されたつやが魅力です 「ニッポン手仕事図鑑」の動画から

調べてみよう

べっ甲製品には、どんなものがあるかな?

(朝日小学生新聞2024年11月17日付)