関西では、多くの塾の新学期は、2月スタートです。ですからどこか塾に入ろうかな、と考えている3年生、4年生は、1月中旬までに入塾試験があります。5年生はすでに2月から「受験生」扱いとなります。上のクラスに入りたい、他の受験生に差をつけたいと思われているでしょう。この時期どんな勉強法が有効でしょうか。

まずは勉強習慣をつけるところからはじめてはどうでしょうか。

3年生なら1日1時間、4年生なら1日1時間半、5年生なら1日2時間を目安に、日々取り組んでみましょう。毎日コンスタントに続けるのは、けっこう難しいですよ。それに楽して、簡単に成績の上がる勉強法はありません。よく本屋で見かける「一週間で完成」あの手の問題集を見ても、なかなかタイトル通りにはなりません。早く成績を上げたい、要点だけで時間をかけずに勉強したい、人の欲望をついたタイトルだけの問題集です。勉強はある程度時間がかかると思って間違いありません。大事なことは時間がかかっても良いから、確実に学力が上がる方法を身につけることです。

国語の場合「音読」です。学校でよく出されるあの宿題です。

国語ができない子は音読が苦手な傾向があります。まず漢字が読めないことが多いですし、知らない語句が多いから、和語が出てきた時ひとかたまりに捉えられません。

「紐をほどくのにもどかしく感じた」を
「紐をほどくのにも、どかしく」と区切って読んだりすることがあります。また苦手意識のある子はそもそも最後まで読み通せないこともあります。そのため比較的時間のある、4~5年生のうちに親子で音読することをお勧めします。読むのは学校の教科書ではありません。塾のテキストか、市販の問題集、もしくは入試の過去問などです。5分か10分で良いので子どもに読ませて、やや難しいと思われる言葉や文章の大まかな意味を尋ねます。

そんなことで成績が上がるの?と思われる方もいるでしょう。文章を読んで、知らない言葉の意味を確認する。話の筋をつかむ。時間がかかるけれど確実に国語力が身につく王道なのです。

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(朝日小学生新聞2024年12月17日付)