いつから

江戸時代中ごろの18世紀後半

どこで

島根県浜田市

特色は?

島根県浜田市の長浜地区で作られてきた土人形です。今から430年ほど前、豊臣秀吉が朝鮮半島に出兵したときに、軍に参加した地元の武士が朝鮮の陶工を連れ帰ったことで陶芸がさかんになりました。質の良いねん土が手に入りやすい場所だったこともあり、江戸時代に土人形が庶民の間で広まったと伝わります。天神、大黒、えびす、えともの、招きねこなど、さまざまな形の人形が作られています。

職人さんの思いを動画で

作り方

新作を作るときはまず人形の原型を用意して、石こうで型をとります。その型にねん土をつめて型ぬきをして、乾燥させたら800度の高温で素焼き。にかわをといた「どろ絵の具」や、貝がらなどが材料の白い「胡粉」で絵付けをして、できあがりです。

ねん土を型ぬきしたもの 「ニッポン手仕事図鑑」の動画から
カラフルな絵の具で絵付け 「ニッポン手仕事図鑑」の動画から

調べてみよう

伝統工芸品と呼ばれる人形が全国各地にあるよ。どんなものがある?

(朝日小学生新聞2024年12月1日付)