
本番の入試を前にした受験生にとって、冬休みはまとまった時間をとれる最後の機会です。志望校の合格に近づけるよう、これまで高めてきた力をもう一歩、前に進めましょう。この時期の効果的な学習ポイントや心がまえについて、浜学園の先生に聞きました。(協力:浜学園)
≪算数≫
ここまでなら解ける問題のレベルを理解
苦手な分野や単元がある受験生は、冬休みを利用して補強します。志望校や併願校の過去問を見直し、よく出題されるにもかかわらず、まちがえたり、解法を忘れたりしている分野や単元を確認。使ってきたテキストを見直し、模擬試験(模試)などの類似問題を解いて集中的に復習します。苦手意識がとくに強い分野や単元の場合、通っている塾の標準的なレベルの問題を解けるようになることを目標にしてみてはどうでしょうか。
復習ではもう一つ、大事なポイントがあります。「このレベルの問題までは解ける」というラインを明確にすることです。算数は「正確な知識を身につけているか」ではなく、「答えが出るまで解き切る」ことが求められます。だれにでも得意・不得意はあります。苦手分野で複雑な応用問題を解き切るのはむずかしくても「このレベルの基本問題なら大丈夫」という準備はできるのではないでしょうか。自分の力を確かめておくと、自信をもって本番に臨めるはずです。
冬期講習に通う場合、講習と自宅での学習をバランスよく進めるように心がけてください。それぞれのスタイルをかえて取り組むのがおすすめです。たとえば、冬期講習で分野ごとに勉強するなら、自宅では本番さながらに制限時間を設けて問題を解く。講習が演習形式なら、自宅では分野ごとの勉強に集中する……。こうすることで復習と実践形式の勉強を効率よく進めることができ、直前の取り組みとして効果的です。
(木下圭介先生)
(朝日小学生新聞2024年12月7日付)

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