本格化する受験シーズンを前に、みんなが健康な毎日を過ごせるように活動している「げんきな免疫プロジェクト」は、受験生とその家族が行うべき感染症対策を発表しました。

今年は、インフルエンザに加えて新型コロナウイルス、マイコプラズマ肺炎の三つの感染症が同時流行するトリプルデミックが心配されています。

マイコプラズマ肺炎は、肺炎マイコプラズマという微生物に感染して起きます。同プロジェクトによると、潜伏期間は2~3週間とほかの二つに比べて長く、受験生とその家族は受験30日前から感染症対策を徹底することが必要です。

同プロジェクトでは、受験を乗り切るために家庭内で行うべき感染症対策として以下の10項目を提唱しています。

① 正しく手洗い
 ハンドソープをつけて30秒~1分洗い、流水でしっかりすすぎます。清潔なタオルやペーパータオルで水をよく拭ききって乾かします。手を洗う場所がない、洗面所まで行けない場合は、アルコール製剤やアルコールを含んだウェットティッシュなどを使用してもよいです。

② むやみに顔を触らない
 手に付着したウイルスが目、鼻、口に触れることによって感染をすることがあるので、素手で顔に触れないようにしましよう。

③ 加湿器を使用し保湿を徹底
 空気が乾燥すると、のどの粘膜の防御機能が低下し感染をしやすくなります。加湿器などを使って、適切な湿度(50~60%)を保つことを心がけましょう。

④ 室内ではこまめに換気をする
 換気設備や換気扇を常時運転し、定期的に窓を開けるなどをして換気をしっかり行うようにしましょう。

⑤ 十分な休養とバランスのとれた栄養摂取
 感染症に負けない免疫力を付けるためには十分な休養と栄養摂取が重要です。

⑥ 人混みや繁華街への外出を控える
 人が集まるところは感染リスクが高まりやすいため、避けることが重要です。

⑦ マスクの着用
 マスクの予防効果は完全ではありませんが、鼻や口に直接触れることを防ぐことができます。やむを得ず人混みの多いところへ出かける場合には、ある程度、飛沫感染などを防ぐことができる不織布製マスクを着用しましょう。マスクを使用した場合は、帰宅後には玄関口でマスクの外側を内側に折りたたんで捨てるようにしましょう。

⑧ 料理は大皿を避け、個々の盛り付けにする
 摂取する食材にウイルスが付着するのを避けるために重要です。

⑨ トイレや洗面所のタオルの共用を避ける
 共用の物は不特定多数が接触する分、雑菌やウイルスが繁殖しやすいです。あらかじめ利用を控えることで感染を予防できます。

⑩ 万が一家族内に感染者が出た場合でも、看病は1人に限定する
 家庭内感染で最も多いのは、家族の看病からの感染拡大です。看病をする人を限定的にすることで、ある程度感染拡大のリスクを下げられます。

同プロジェクトは、キリンホールディングスがほかの企業や自治体などの賛同・協力を得て、健康と免疫ケアの啓発事業を実施しています。