2025年度の入試シーズンが本格的にスタート。志望校の合格を手にするには「あと1点」をめざす強い気持ちが欠かせません。直前期の取り組みや本番での注意点、生活面で心がけたいことなどを浜学園の先生に聞きました。(協力:浜学園)
基本のおさらいに集中
この時期からの勉強では、基本的な事項のおさらいが柱になります。新しい教材には手を出さずに使い慣れたテキストを用い、それぞれの科目(教科)の基礎をかためることに集中します。
復習を進めるうちに「弱点を克服しきれていない……」といった分野や単元があることに気がつくかもしれません。入試では満点をめざす必要はありません。不安な気持ちになったら「すべての科目の総合点(合計得点)で、合格最低点に届けばいいんだ」などと、いったん気持ちを落ちつかせます。自分で決めた各科目の目標とする点数を思い出し、解ける問題で得点を積み重ねることをイメージしながら基礎の確認を進めます。

自然体で緊張と向き合う
第1志望校はもちろん、併願校についても入試に臨む前の日は、それぞれの過去問(実際の入試問題)に軽めに目を通し、大問の数や試験時間、出題の傾向などをもう一度確認します。学校によっては例年とは異なる形式で出題するところがあるかもしれません。でも、受験生は全員が同じ条件。落ちついて取り組みます。
入試のシーズンは、複数の学校の試験に臨む日がつづくという受験生が多いはずです。緊張もつづき、なかなか眠れないかもしれません。でも、そうした気持ちを無理におさえこもうとせず、むしろ、そのまま受け入れてみます。「自然体の自分」で緊張と向き合うことが、いつもの落ちつきを取りもどすきっかけになります。

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体調管理を徹底する
これからの時期でいちばん大切なのが体調の管理。インフルエンザやかぜ、流行傾向にあるマイコプラズマ肺炎などの予防につとめます。外出するときや外出先ではマスクを着用し、帰宅したら手洗いやうがいを徹底。睡眠もたっぷりとりましょう。
入試の当日の流れをイメージし、いろいろな時間(時刻)をあらかじめ決めておくことも大事です。たとえば午前中に実施される入試を受けるために家を出る時間。あまりにはやく出かけて、入試がスタートするまでの時間が長くなると、集中力を欠く心配があります。適切な時間をみきわめ、そのうえではやめに行動することを心がけると、気持ちに余裕がうまれ、落ちついて本番に臨めます。

(朝日小学生新聞2025年1月10日付)

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