子どもの受験を前に神社や寺で合格祈願をする保護者が8割近くいることが、学習塾検索サイトを運営するDeltaX(東京都)の調査でわかりました。

調査は2022~24年に中高、大学の受験をした子どもをもつ保護者を対象にインターネット上で行われ、170人から有効回答を得ました。

合格祈願をした保護者は77%でした。祈願をした神社や寺を選んだ理由で最も多かったのは「学問の神様で有名だったから」(47%)で、「いつも参拝する神社だったから」(29%)、「家から近い神社だったから」(12%)が続きました。

合格祈願の場所としては、以下の神社や寺の名前が多く挙がりました。

• 湯島天神(東京都)
• 太宰府天満宮(福岡県)
• 北野天満宮(京都府)
• 大阪天満宮(大阪府)
• 勝尾寺(大阪府)
• 滝宮天満宮(香川県)
• 北海道神宮(北海道)
• 秩父神社(埼玉県)
• 日枝神社(東京都)
• 住吉神社(福岡県)

合格祈願の際、どのようなことをしたのかを質問すると、最も多かったのは「お守りを買った」(55%)で、次いで「絵馬を買った」(18%)、「おみくじを引いた」(17%)などでした。

合格祈願の効果については、「家族全員で神社に行くことで受験に対する一体感が生まれた」「受験に対する不安が軽減されて、少し落ち着きました」「受験に対して子どもが前向きになった」などのコメントが寄せられました。

また、受験の際に験担ぎをした保護者は25%と少数派でしたが、その内容は「受験前日の夕飯はトンカツ」「キットカットを大量に買う」など食べ物に関するものが目立ちました。「父親のパンツを絵馬柄にした」「受験校の待ち時間にトイレを掃除した」といったコメントもありました。