「アレハピ」を作った小中学生たち

食品メーカーなどを取材

「アレハピ」は、アレルギーのある子どもたちに役立ててもらおうと、アレルギー対策に取り組む食品メーカーやケーキ屋などを取材。担当者の思いや、小麦、乳製品、卵などを使わない商品の魅力を伝えています。

アレルギーがあっても楽しいことや、できることはたくさんある。だから、みんなハッピー――。アレハピというタイトルには、そんなメッセージがこめられています。

アレハピを作ることを思いついたのは村田愛さんです。自身の子どもに食物アレルギーがあり、アレルギーの当事者やその保護者に向けて、アレルギーを引き起こす材料を使わないお店やレシピ、旅行に役立つ情報などを10年以上発信し続けています。

アレハピを思いついた村田愛さん

村田さんは2年前、子どもたちが各地でフリーペーパーを作る「コロマガプロジェクト」という活動を知り、アレハピの創刊を決意。コロマガプロジェクトのアレルギー版として、食物アレルギーのある小学2年生から中学2年生までの14人が、去年5月から制作を始めました。

食物アレルギーのある人は、学校や外出先でみんなと同じものを食べられないことがあり、「かわいそうに見られることがある」と言います。でも実際は「企業には原材料を分かりやすく示してもらったうえで、しっかり確認すれば、旅行に行けたり、友だちと一緒にいろいろな体験ができたりする」と村田さん。

新しい仲間にも出会えた

新しい仲間にも出会えたこの活動自体が、子どもたちにとってハッピーなことだったようです。野本恵人さん(東京都・6年)は「みんなで役割分担して作るのが楽しかった」。福澤七さん(東京都・中2)は「メンバーと話ができて、1人じゃないんだと前向きになれた」と話します。

「アレハピ」を作った小中学生たち

朝小リポーターも参加

朝小リポーターの中尾玲菜さん(神奈川県・4年)もメンバーの1人です。食品会社を取材し「こういう会社があるから、食べられるはばが広がっている」と実感しました。

冊子は子どもたちが、学校や病院、飲食店などに配る予定です。「アレルギーと関係のない人にも読んでほしい」という中尾さん。「アレルギーがあることはかわいそうではありません。アレルギーのある子には、こんなに仲間がいるんだよと伝えたい」と話しました。

記事や写真、イラストも子どもたちが手がけました。

アレルギーがあってもなくても読んでね

 読みたい人は、村田さんのウェブサイト「アレルギーっ子の旅する情報局CAT」(https://usapen.info/)の問い合わせフォームから

周りの人のためにも知っておこう

食物アレルギーって?

食物アレルギーは、食べ物を食べたとき、体が食べ物にふくまれるたんぱく質などを異物と判断して症状がおこります。症状はじんましんやかゆみ、せきなどで、人によってさまざまです。ときに命にかかわることもある強いアレルギー反応「アナフィラキシー」がおこる例もあるため、注意が必要です。

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