勉強にも三種の神器があります。

一つ目は「文房具」です。適したものを適当数揃えるのが鉄則です。

「そんなの当たり前じゃない。」と思われるでしょうが、ある一定数いるのです、文房具に無頓着な人が。筆箱の中にお父さんのお下がりとおぼしき短くなって書きにくそうな昭和の鉛筆を入れている子、いつもシャーペンの芯がなくて友達に貰っている子、キャラクター付きのあまり消えない消しゴムを使っている子……などさまざまです。

文房具は受験生の武器です。上記の子たちは、刃こぼれした武器で、日々モンスターに向かっているようなものです。使い勝手の良いものを、多めに揃えるくらい、贅沢でもわがままでもありません。ぜひ子どもの筆箱を見直してあげてください。私は、消しゴムが一個しかなくて、試験官に拾ってもらう間にリスニング問題が着々と進んでしまった苦い経験があるため、毎回消しゴムは二個持っています。 シャーペン、三色ペン、蛍光ペンも2本ずつ持っています。

二つ目に必要なのは、「ファイリング」です。とにかくテスト、プリント類が多く、これを小学生に全てまかせるのは至難の業です。というよりは無謀なので、親など周囲の大人がやってあげましょう。

いろいろなファイリング術が出回っていますが、私のお勧めは、テストは返却袋に日付を書いて、時系列順に立てて収納することです。ポケットファイル収納は上級者向けで、返却袋収納がいちばんラクです。他のプリント類は教科ごとにファイルボックスで、ボックスにラベリングして整理をします。

三つ目は、「時間管理グッズ」です。勉強時間や遊び時間を区切るタイマーはお持ちですよね。

それと日付管理ができる二か月か、三か月先までが見渡せる壁掛けカレンダーも必要です。(テストまでの時間が見渡せます)。

それに加え、一日のタスク管理ができるホワイトボードもあれば完璧です。これは子どもの習い事、今日やらなければならない課題が確認出来て便利です。

特に壁掛けカレンダーは、長期的な展望が親だけでなく子どもにも見渡せるので意思の共有もできてお勧めです。

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(朝日小学生新聞2025年3月19日付)