ISSで使えるシャワー 開発中
重力がごくわずかな宇宙でも使えるシャワーを大阪市の会社が開発しています。将来は宇宙に行く人が増えそうなので、その時にみんなに快適に過ごしてもらうためです。地球の周りをまわる国際宇宙ステーション(ISS)が引退する2030年ごろまでの完成をめざしています。(浴野朝香)

カプセル内で水を出し吸いこむ構想
宇宙で使える「宇宙シャワー」を開発しているのは、シャワーヘッドなどを作っているサイエンスという会社です。宇宙飛行士だけでなく、ふつうの人たちも宇宙に滞在するようになるとされる将来を見すえて、準備を進めています。
現在、ISSにはシャワーやお風呂、洗面台はありません。地上ではシャワーや蛇口の水は重力によって下に落ちていきますが、重力がごくわずかな宇宙では、水が四方八方に飛び散ります。そうなるとISS内の装置に水が入り、故障の原因になってしまいます。
ISSには7人の宇宙飛行士が滞在できますが、運動をした後も水を使わないドライシャンプーやぬれたタオルでふき取っているそうです。このISSは2030年には運用を終え、それ以降は民間の宇宙ステーションになる計画です。
新しくなる宇宙ステーションではもっと快適に過ごせるようにしたいと立ち上がったのが、サイエンスの技術責任者、平江真輝さんたちです。サイエンスのシャワーヘッドは水にものすごく小さな泡をふくませることで、少ない水でもきれいに洗えるといいます。この技術を宇宙でも生かせるように開発を始めました。
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