渡邉泰雄さん パクチーアカデミー協会理事長。横浜薬科大学総合健康メディカルセンター顧問・センター長
飯塚徹さん パクチーアカデミー協会事務局長。横浜薬科大学漢方薬学科/生薬学研究室教授 本人提供

地中海周辺が原産 日本では茨城県などで生産

パクチーは、タイ料理のトムヤムクン、ベトナム料理のフォーなどに使われます。東南アジアの野菜と思われがちですが、原産地は地中海周辺。アジアだけでなく、インドや中東、ヨーロッパなど、世界各地で栽培されています。

パクチーがのったタイ風の焼きそば「パッタイ」 ©朝日新聞社

「日本での生産地は、福岡県や静岡県、千葉県、茨城県など。岡山県もパクチーを推していて、備前国総社宮で『岡山パクチー奉納祭』も開かれています」(渡邉さん)

飯塚さんによると、パクチーが日本にやって来たのは平安時代。「当時の文献では、肉や魚の臭み取りに効果があるとされていました。時代が進むと、皮膚の病気や口臭除去にも効果があると紹介されるようになりました」

古代エジプトの女王・クレオパトラは、肌にいいという理由でお風呂にパクチーをうかべていた――。古代の医学書にはそう記されているといいます。

中国江蘇省の魚の頭を土鍋で煮込んだスープにも香菜が ©朝日新聞社

気になるにおいには、なんとカメムシのにおいや加齢臭の成分がまざっています。虫から身を守るため、においを放ちます。

「でも人間の中には、あのにおいが苦手な人もいれば、大好きという人も。『パクチーを鼻の穴に詰めたい』という人もいました(笑い)」(渡邉さん)

この記事は有料記事です。

デジタル版をご購読いただくと、記事の続きをお読みいただけます。

今すぐ登録(キャンペーン実施中)

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

ログインする

購読のお申し込み

紙の新聞版

朝日小学生新聞

2,100
月額(税込み)

申し込む

お試しを申し込む

サンプル紙面

朝日中高生新聞

1,200
月額(税込み)

申し込む

お試しを申し込む

サンプル紙面

デジタル版

朝小プラス

1,900
月額(税込み)

申し込む

デジタル版の紹介

朝中高プラス

1,050
月額(税込み)

申し込む

デジタル版の紹介