避難後の関連死をふくめ2万2千人以上が犠牲となった東日本大震災から、きょうで14年です。小学1年生のとき宮城県石巻市で被災した髙橋輝良々さんはいま21歳で大学3年生。震災で失った親友と、通っていた学校は「自分にとって大切な存在だった」と話します。(佐藤美咲)


大切な存在が炎に包まれた
震災で約4千人の犠牲者を出した石巻市。市内でも津波の被害が大きかった地域に、髙橋さんが通っていた門脇小学校があります。14年前、街は大津波におそわれ、津波で流れこんだ車などから引火し火災が発生。校舎も炎に包まれました。

校舎は「震災遺構」に みんなの声、聞こえそう
「いまも歩くと、みんなのにぎやかな声が聞こえてくる気がします」。当時の記憶を伝える「震災遺構」として残る校舎を歩きながら、髙橋さんはそう話します。
あの日、髙橋さんは友だちと帰っていたところ、強いゆれにおそわれました。「立つこともできず、近くのお墓がくずれてこわかったのを覚えています」
友だちと学校へ引き返し、先生の指示で学校の裏にある日和山へ避難しました。その後、家族と無事に会うことができましたが、「街全体が茶色やオレンジ色に焼け、こげくさいにおいがしました」。
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