保護者も同じかかわり方を

具体的な目標があると、勉強にはずみがつきます。第1志望として挑戦する学校は6月ごろまでにかためることをおすすめします。

志望校選びについて「本人の自主性を尊重したい」という場合でも、家族は受験生と同じ姿勢で受験に向き合ってほしいと考えます。志望校の最新情報を積極的に手に入れて、過去問(実際の入試問題)にも目を通してみてください。どのような試験に挑もうとしているのか――。本人が目標とすることや、実際に取り組んでいることを肌で感じることができれば、寄りそい方がかわってきます。心のこもった「がんばっているね」の声かけは、何よりの応援になるにちがいありません。

イラスト・若泉祥子

計画は具体的に設定

6年生になると塾に通う日数や時間が増え、いそがしくなります。まだ小学生なので、つかれがたまってしまう場合も少なくありません。睡眠をしっかり取り、まずは新学期からの生活リズムに体を慣らすことを心がけましょう。

ペースがつかめてきたら、学習の計画づくりに取り組みます。効率よく勉強を進めるためには、この作業は欠かせません。計画は「○曜日には算数のテキストを□ページ分」というように具体的に決めるのがポイント。成果がわかりやすくなり、さらに机の前にすわったらすぐに取り組めるので、集中しやすくなる効果もあります。計画はこまめに見直し、予定通り進まなければ内容をかえていきます。

イラスト・若泉祥子

(朝日小学生新聞2025年3月7日付)