
新6年生のみなさんは、いよいよ受験に向けた本格的な1年が始まります。春休みから1学期の前半までは、受験学年を実りあるものにするための「土台づくり」の期間です。効果的な取り組みを麻布個人指導会の先生がアドバイスします。(協力・麻布個人指導会)
基礎がために力を入れる
塾の勉強は応用的な内容が増え、難易度も高くなります。基礎的な力が身についていないと授業についていくのが大変になってしまうかもしれません。効果的な対策となるのが「基礎がため」です。春休みに取り組んでみてはどうでしょうか。
テキストをふり返り、太字で書かれた知識事項や例題の解法などをチェック。「忘れているな」と感じるところを見つけたら、その単元の復習に力を注ぎます。
実は、塾でも基礎の見直しに取り組む時期があります。夏休みの夏期講習で、各科目の総復習をするのです。春のうちに基礎を見直しておくと、夏期講習が2回目のふり返りとなるので、学習効果がぐんと高まることが期待できます。

受験をめざす「原点」は
比較的、時間に余裕のあるこの時期に、「なぜ中学受験をめざすのか」という点について、家族とあらためて考えてみてください。「めぐまれた教育環境や特色あるカリキュラムが魅力」「同じ価値観を持つ友人や先生と出会えそう」――。さまざまな理由や夢を挙げることができるのではないでしょうか。
これからの1年間、本番への道のりはつづきます。受験生や保護者のみなさんには気持ちがくじけそうになる時期がおとずれるかもしれません。そんなときに心をささえてくれるのは、中学受験への挑戦を決めた「原点」の思いです。いつでも立ち返ることができるように、家族と確認しておくことをおすすめします。

(朝日小学生新聞2025年3月7日付)

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