チームの歴史を「本物」とともに展示

東京都港区の虎ノ門ヒルズで30日まで開かれているのが「Dodgers Experience展」。アメリカ(米国)のロサンゼルスに行かなくても、日本でドジャースを「体感」できる展示会です。

140年続くチームの歴史を、さまざまな「本物」とともに紹介しています。

まずは昨シーズンのワールドシリーズ優勝のトロフィーと、選手やチーム関係者にわたされるチャンピオンリング(2020年のもの)。選手が使ったバットやヘルメットを手にとり、撮影できるチケットもあります。

会場に並ぶユニホームの中には、ニューヨーク・ブルックリンの文字が入ったものがあります。ドジャースは1880年代に東海岸のニューヨークにできたチームが元になっていて、1958年に西海岸のロサンゼルスに移りました。

大谷選手に関する品も。本塁打50本、盗塁50個の「50-50」を大リーグで初めて達成する中でふんだベースも見られます

ブルックリンのころ、20世紀からの近代野球で初の黒人大リーガーとなったのがジャッキー・ロビンソンです。全てのチームが使わない「永久欠番」となった背番号42のユニホームがかざられています。

ドジャースでは、これまでも多くの日本の選手がプレーしています。その先がけとなったのが野茂英雄さんです。加入した95年に獲得した新人賞のたても見られます。

試合で来場者に配る「ボブルヘッド」人形も約200種類展示

ドジャースでビジネス戦略などをになうマイケル・スペトナーさんは、チームの大きな特徴として、8度のワールドシリーズ優勝をほこる名門であることと、多様性を大切にしてきたことをあげます。日本を「次の大谷翔平選手が生まれてくる国」と考え、「ドジャースを行きたい球団に選んでもらう」ことをめざしているといいます。

実際に使われたボールやヘルメットといっしょに写真がとれます
ワールドシリーズの優勝トロフィー
チャンピオンリング

グッズ満載の期間限定ストアも

期間限定で開かれている店。建物の外側に日本選手がデザインされています=どちらも6日、東京都渋谷区

東京都渋谷区では、期間限定の店「MLB TOKYO SERIES OFFICIAL STORE ‐ MIYASHITAPARK‐」が23日まで開かれています。

JR渋谷駅近くの宮下公園内にあります。店内には球場のロッカールームをイメージした撮影スポットが設けられています。ドジャースの大谷選手や山本由伸投手、開幕戦で対戦するカブスの今永昇太投手、鈴木誠也選手の名前が入ったユニホームをかざっています。

大谷選手がデザインされたキーホルダーやレプリカボール、今永投手がデザインされたタオル、チームのロゴが入ったクッキーなどがずらり。200種類以上の商品をあつかっているそうです。チームの帽子のおもちゃが出る「ガチャガチャ」もあります。

カブスなどの帽子のおもちゃが出る「ガチャガチャ」

期間限定の店は、東京都墨田区の東京スカイツリー(19日まで)などでも開かれています。

(朝日小学生新聞2025年3月18日付)