東京学芸大学附属小金井小学校(東京都小金井市)

学ぶきっかけやふれる機会に

 「まんがじゃなくて本を読みなさい!」。おうちの人から、そんなことを言われたことがある人はいませんか? みなさんの学校の図書館にも、学習まんが以外のまんがはほとんどないという場合も多いかもしれません。しかし、人気のまんがをそろえる小学校の図書館もあります。東京学芸大学附属小金井小学校を取材しました。(関田友衣)

小金井小学校の図書館は、二つの本だなにまんががずらり。「20~30タイトル、小学校の図書館としては、多いほうだと思います」と司書の松岡みどりさん。司書教諭の西岡里奈先生によると、児童から要望が多かった「はたらく細胞」(講談社)は英語版を入れていて、「ストーリーを知っている子は、ながめるだけでも楽しいようです」。

図書館だけで楽しめるルール

特に人気なのは、「ブラック・ジャック」(秋田書店)、「SLAM DUNK」(集英社)、「ちはやふる」(講談社)など。まんがは読みたい人が多いので、貸し出しはせず図書館だけで読むルールです。貸し出しOKの英語版「ドラえもん」(小学館)は、すぐに借りられてしまうといいます。

図書館にまんがを置くのは、「まんがは手にとりやすい。職業や文化、スポーツなどを学ぶきっかけになる」と西岡先生。たとえば、獣医師に興味がある子にとっては、本よりも、獣医学生をコミカルにえがくまんが「動物のお医者さん」(白泉社)のほうが、とっかかりにはいいといいます。

まんがの本だな。「小説などとは異なるまんがという形だから得られるものがある。たとえば『SLAM DUNK』は、まんがだからこそ、バスケットの躍動感を感じられると思います」(松岡さん)

「『鉄腕アトム』(講談社)や『銀河鉄道999』(少年画報社)など、タイトルは知っているけど、手に取る機会があまりない作品を置くのも大事だと思っています」(松岡さん)

朝小リポーターに聞いた

学校の図書館にあるまんが

「SPY×FAMILY」(集英社)
「名探偵コナン」(小学館)
「はたらく細胞」
「ドラえもん」
「Demon Slayer」(岩崎書店) ※「鬼滅の刃」(集英社)の英語版
など

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