
新6年生のみなさんは、いよいよ受験に向けた本格的な1年が始まります。春休みから1学期の前半までは、受験学年を実りあるものにするための「土台づくり」の期間です。効果的な取り組みを麻布個人指導会の先生がアドバイスします。(協力・麻布個人指導会)
国語
問題の文も設問も、正確に読む練習を
6年生の新学期になると、「得意だと思っていた国語のテストで点数が取れなくなった」という受験生をよく目にします。理由は明確で、テストのつくりがかわるからです。5年生までは「ざっと文章の意味がわかる」という読み方でも点数を取ることができました。しかし、6年生からは正確に読み取らなければ得点に結びつかないような出題になります。
受験生はこれからの1年間で「正確に読む力」をみがいていきましょう。ポイントは二つあります。
一つは、これまでに習った読解の決まりごとを使って素材文(問題の文章)を読むくせをつけること。指示語が出てきたら「何を指しているか」、接続詞が出てきたら「どのような働きをしているか」などと、決まりごとを確認しながら読む練習を重ねます。
もう一つは、設問で問われている内容を正確にとらえること。6年生になると文が長めの設問や、問われていることを読みまちがえやすい設問も登場します。本文と同じように「重要な部分に線を引く」というくらいの意識をもちながら、設問に向き合うことをおすすめします。
ふだんの生活でも国語の力を高める取り組みがあります。たとえばテレビを見たり、塾の授業を受けたりしているとき、聞き慣れない言葉にふれることはありませんか? そんなときはすぐに意味を調べましょう。言葉に対するアンテナをはりめぐらせておくと語彙が増え、読解力の向上につながります。
(西村和子先生)
(朝日小学生新聞2025年3月7日付)

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