内閣府の専門家会議 減災の目標下回る

静岡県沖から九州沖を震源域とする南海トラフ巨大地震が、30年以内に約80%の確率で起こるとされます。内閣府の専門家会議は3月31日、マグニチュード9クラスの被害の予測を発表。最悪の場合、死者は約29万8千人、建物の全壊焼失は約235万棟にのぼるとしました。

政府は2014年に死者33万2千人、全壊250万4千棟とする被害の予想を公表。10年間で「死者は8割減少、全壊は5割減少」とする目標を立てていました。ところが今回は、その目標を大きく下回りました。

(朝日小学生新聞2025年4月2日付)