吉本興業に所属するお笑い芸人6人が、違法の「オンラインカジノ」を利用した疑いで3日、書類送検されました。しかし、競馬やスポーツくじなどもあるなか、なぜオンラインカジノはだめなのでしょうか? Authense法律事務所の弁護士・高橋麻理さんに聞きました。(関田友衣)

もうけの使い道にちがい
オンラインカジノは、インターネット上でゲームをし、その結果に対してお金や電子マネー、暗号資産(仮想通貨)などをかけるもの。ゲームの内容は、カードゲームやスロット、パズルゲームなどさまざまで、スポーツの勝敗にかけるものもあります。
オンラインカジノの利用は、賭博罪という罪にとわれます。「偶然の要素がある遊びに、お金や品物をかけて勝ち負けを競う『賭博』は、基本的にだめという決まり」と高橋さん。
その理由は、人の働く意欲を低下させてしまうためや、金銭トラブルをまねきやすいからだといいます。生活が苦しくても賭博をやめられなくなる、依存症の問題もあります。
ただし競馬や競輪、スポーツ振興くじ(toto)など、法律で認められる賭博もあります。理由としては「そこで得たもうけが、社会のために使われることになっているから」。たとえば競馬法では、もうけたお金は、畜産の振興、社会福祉の増進などにあてるようにつとめると定められています。
この記事は有料記事です。
デジタル版をご購読いただくと、記事の続きをお読みいただけます。

「朝小プラス」は朝日小学生新聞のデジタル版です。毎日の読む習慣が学力アップにつながります。1日1つの記事でも、1年間で相当な情報量に!ニュース解説は大人にもおすすめ。