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心臓の筋肉シート 通れば世界初

iPS細胞からつくった心臓の筋肉のシートについて、大阪大学発の会社「クオリプス」が製造・販売の承認を申請したと、8日発表しました。承認されるとiPS細胞を使った世界初の治療法となります。

大阪大学などは、心臓の太い血管がつまって、心筋がはたらかない患者に、シートを移植する治療を開発。シートで、心臓の血管を再生させることなどをねらいます。

iPS細胞

体のさまざまな細胞や組織になる能力をもつ万能細胞の一つ。京都大学教授の山中伸弥さんたちがマウスの細胞から初めてつくり、2006年に報告しました。

(朝日小学生新聞2025年4月10日付)