学校生活に欠かせない給食。献立は、だれがどのように考えているのでしょうか? 子どもたちの成長や体のことを考えて、栄養バランスが計算されています。給食の時間は、食べることの大切さを学ぶ「授業」でもあります。学校給食の日本一を決める「全国学校給食甲子園」で去年準優勝した香川県高松市立香南小学校栄養教諭の谷西真理子先生に、給食や食事の大切さを聞きました。(小勝千尋)

食材や行事への学びも

デザイン・フクイヒロシ

食べ物を食べると胃や腸などで消化され、栄養素が体に吸収されます。食べ物にふくまれる栄養素には、体を動かしたり、骨や筋肉をつくったり、調子を整えたりする役割をするものがあります。例えば、ご飯やパンは体を動かすエネルギーのもとになり、魚や肉などは体をつくるもとになります。谷西先生は「食事はおなかがすくから食べるだけのものではなく、自分たちの一つしかない体の健康をつくるもの。さまざまな食べ物をバランスよく食べる必要があります」と話します。

給食の献立は、国が定めた「学校給食摂取基準」をもとに、栄養教諭の先生などがバランスよく考えています。高松市では、1年間で190回ほど給食があります。谷西先生は「給食も授業の一つ」と考え、「献立を考えるときには、子どもたちに伝えたいことをもとに組み立てている」といいます。例えば、マメやジャガイモなど食材について考えられるメニューや、「八十八夜」や「秋分の日」など行事にあわせた食、世界各国の料理を取り入れています。給食の時間に放送をしたり、教室を回ったりして、食事を楽しみながら学べるようにしているそうです。

苦手なものは一口から

学年ごとの工夫もしています。低学年のメニューは苦さやすっぱさ、からさをおさえた味付けにし、ご飯の量が多くなる高学年以上は味付けを少し濃いめにしているそうです。

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