長崎県のお寺に 県の文化財

2012年に長崎県対馬市の観音寺からぬすまれ、韓国へ持ちこまれた長崎県指定有形文化財の仏像「観世音菩薩坐像」が10日、13年ぶりに日本側に返されました。

仏像は、ぬすまれた翌年に、韓国で窃盗団がつかまって回収されていました。しかし韓国のお寺が、仏像は「かつて倭寇にうばわれたものだ」と主張していました。倭寇は昔、中国や朝鮮半島の沿岸をあらした海賊です。裁判で長く争い、23年に韓国大法院(最高裁判所)が観音寺のものだと認めました。

その後、日本にもどる前に仏像を韓国側に一時貸し出し、現地で100日間の法要が行われていました。

(朝日小学生新聞2025年5月13日付)