
朝日小学生新聞と朝日中生新聞の読者から集まった質問や相談に、人気絵本作家のヨシタケシンスケさんが答える連載です。(構成・奥苑貴世)
Q お母さんや先生に何回いわれても、金よう日に赤白ぼうしをもってかえるのをわすれます。おどうぐばこの中も、ティッシュやけしカスで、すぐきたなくなります。わかっているのに、わすれます。どうやったらちゃんとできるか、しりたいです。(京都府・2年)
大丈夫大丈夫 安心して忘れちゃおう
A まじめ! かわいい! これはね、大丈夫です。そのうち忘れないようになります。今は忘れてもいいです。「自分はすぐに忘れ物をしちゃう」ということを覚えていることが、えらい。本当に忘れ物をする子は、自分が忘れ物することを忘れるので。
人に相談するくらい、そのことをなやんでいるのだから、工夫することができるし、いずれ自分で忘れなくなります。大人になっても忘れる人いますからね。心配しなくて大丈夫です。
赤白帽子がなくても体育はできます。持って帰るのを忘れても、よごれていないっていうことで、いけます!
お道具箱の中がなぜ消しかすでいっぱいになるのかは……ぼくにはちょっと、わからないんですけれど。捨てればいいと思いますよ。お母さんには「だって子どもなんだから」と言ってもいいかもしれない。安心して忘れてください。
ヨシタケシンスケ

絵本作家・イラストレーター。1973年、神奈川県生まれ。2013年に『りんごかもしれない』(ブロンズ新社)で絵本作家デビュー。展覧会「ヨシタケシンスケ展かもしれない たっぷり増量タイプ」が3月20日から6月3日までCREATIVE MUSEUM TOKYO(東京都中央区)で開催(https://yoshitake-ten.exhibit.jp/tokyo/)。その後、従来の「ヨシタケシンスケ展かもしれない」に戻り、秋田、愛媛、高知、山口、鹿児島などを巡回予定。
(朝日小学生新聞2025年4月27日付の記事を再構成)

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