この春、働く人の服装のルールをゆるめたり、より自由にしたりする動きが相次ぎました。鉄道、デパートなど、仕事の種類もさまざまです。取り組みやその理由を伝えます。(小貫友里)
個性のちがいを尊重/体への負担をへらす
東京地下鉄(東京メトロ)は今月1日から、制服姿でお客さんの対応などをする駅員や乗務員の身だしなみのルールを変えました。
革靴だけでなく、黒など暗い色のスニーカーも認められました。髪の毛も、より明るい色まで染められます。
シンプルなものを1点であれば指輪をつけること、つめにマニキュアをすることもできるようになりました。こうしたルールには、男女の区別はありません。

個性のちがいを尊重し、ルールの中で、お客さんに信頼される身だしなみを自分で選べるようにするためです。
また近年、暑い日が増えたり急に寒くなったりと気候が変化しています。暑い日も快適に働けるよう、夏の制服を着る期間をのばしました。
航空会社のスカイマークは、4月14日から空港で働くグランドスタッフと客室乗務員(CA)の靴のルールを変えました。黒い革靴だけでなく、黒のスニーカーをはくことも認められました。

グランドスタッフやCAから「大きな空港では毎日2万歩ほど歩くこともある。スニーカーがはけると体への負担が少なくていい」という声があり、これを受けてルールを変えたそうです。
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