小学生の前で名簿の「風通し」をする広島市職員=22日、広島市の平和記念公園 ©朝日新聞社

広島 34万4319人の名前

広島市の平和記念公園にある原爆死没者慰霊碑の前で22日、亡くなった被爆者34万4319人の名前が記された名簿の「風通し」がありました。

風通しとは、梅雨入りの前に名簿の湿気を取りのぞき、いたみがないかを確かめる恒例のもよおし。今年被爆80年をむかえるのを機に、名簿が保管される石室が初めて報道機関に公開されました。

名簿は計129冊にのぼります。原爆が投下された午前8時15分に、市職員16人が黙とう。慰霊碑の地下にある石室から取り出し、名前や亡くなった年月日などが記されたページをていねいにめくって、風に当てました。

(朝日小学生新聞2025年5月24日付)