広島の遺跡で出土 研究チーム発表

広島県廿日市市の冠遺跡で出土した旧石器時代の石器が、4万2300年前のものだとわかりました。奈良文化財研究所の研究者たちのチームが明らかにしました。

見つかった376点の石器には、先をとがらせた「尖頭器」や、平らな刃があり持ちやすい「クリーバー」などがありました。中国など大陸の遺跡で出土する、古い時期の石器の特徴と同じです。

いま多くの研究者の間で国内最古とされているのは、熊本県の石の本遺跡の石器(3万7500年前)などです。日本列島に人類が到達した時期が見直される可能性があります。

(朝日小学生新聞2025年5月30日付)