
海洋研究開発機構(JAMSTEC)は、日本列島の沖合にある海洋保護区の深海で、15種の新種と12種のめずらしい生物を見つけました。海洋保護区は海の生態系を守ろうと、国が指定した海域です。年齢が7千歳を超えるとされるサンゴも確認されました。(浴野朝香)
太平洋で「しんかい6500」などが調査 2020~24年
新種やめずらしい生き物が見つかったのは、太平洋の①伊豆・小笠原海溝②中マリアナ海嶺・西マリアナ海嶺北部③西七島海嶺④マリアナ海溝北部――の四つの海洋保護区の深海です。深海とは一般的に水深200メートルより深い海のことで、海全体の体積の9割以上を占めます。

JAMSTECは2020~24年、これらの海で有人潜水調査船「しんかい6500」や無人探査機「KM-ROV」などを使い生き物を探しました。その結果、約500種の生物を発見・採取。くわしく調べたところ、このうち15種が新種でした。


めずらしい生き物も12種
新種は深さ400~3623メートルで見つかりました。最も深い3623メートルは房総沖です。ミミズと同じ「環形動物」というグループに属するゴカイの新種「タケウマカザリゴカイ」が見つかりました。
なかでも西七島海嶺にある安永海山では、クラゲやサンゴの仲間の「ノームツルウミサボテン」、7本の腕を持つ「ミズカキヒトデ」など6種が見つかっています。
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