SFTSウイルス(左)と、SFTSウイルスを運ぶマダニの一種 どちらも国立健康危機管理研究機構提供

人にうつる場合も

マダニを通じてウイルスに感染する重症熱性血小板減少症候群(SFTS)という感染症。今年5月、茨城県内の飼いネコが感染したことがわかりました。1歳のメスで、室内で飼われていましたが、4月下旬、屋外へ一時的に出たあと耳にダニがたくさんついていました。ネコは5月に熱が出るなどして、12日に死にました。

この感染症は人にもうつることがあり、感染して亡くなる割合は人で3割、ネコは6割。関東でペットの感染が見つかるのは初めてとみられます。

マダニ

草むらや、やぶなどにすんでいます。SFTSは、ウイルスを持つマダニにさされると感染します。発症している動物と接触してうつることもあります。

(朝日小学生新聞2025年6月24日付)