
走っているように見える白いフクロウの赤ちゃんの写真が、2025年前半にSNSで大流行しました。元はオランダの写真家が撮影した写真ですが、フクロウの赤ちゃんの動きをまねして、「エッホエッホ」と言いながら、豆知識を披露するショート動画もブームに。しかし、このフクロウ、一体何者⁉ 北海道大学准教授の先崎理之さんに聞きました。(関田友衣)

自由研究・探究学習のまとめ方
おすすめ学年:小4、小5、小6
【STEP1】記事の内容を200字で要約しよう
【STEP2】次のことがらについて調べてみよう
・図鑑やインターネットを使い、日本に野生で生息するフクロウ11種の生息地や特徴などをまとめよう
・家の近くには、どんな野鳥がいるかな。観察してみよう。見つけた野鳥を図鑑やインターネットで調べ、絵や文で特徴をまとめよう
【STEP3】調べてわかったことや感想をまとめよう
実は歩くよりとるためのあし
「エッホエッホ」のフクロウは、メンフクロウという種類です。写真に写るのは「生後40日くらいでしょう」と先崎さん。メンフクロウはふ化して40日くらいで巣穴の外に出たり、またもどったりをするように。そして、60日くらいで巣立ちをして、その巣にはもどらなくなるそうです。

写真がはやったので、メンフクロウはふだんからよく歩いていると思うかもしれませんが、フクロウ全般、地面を歩くことはあまりないそう。「メンフクロウはあしが長くてじょうぶですが、あのあしは歩くためのものではありません。丈のある草地や沼地でも、ねずみなどの獲物をとれるようにするためのものです」
獲物を狩るときも地面を歩いて近づきません。木の枝にとまったり、うろうろ周辺を飛んだりして獲物を見つけたら一気に飛びかかります。
そんなメンフクロウは、フクロウ全般の一般的な特徴を持つ種類。夜行性で、光がなくても正確に音の鳴る位置を特定できるそうです。
「耳の位置が左右でずれているので、音が耳に届くまでの時間の差で距離を測れます。ねずみが歩く音など、獲物が出す音を最もよくとらえます。獲物にばれないよう、羽ばたくときに音がしないのも特徴です」
この記事は有料記事です。
デジタル版をご購読いただくと、記事の続きをお読みいただけます。

「朝小プラス」は朝日小学生新聞のデジタル版です。毎日の読む習慣が学力アップにつながります。1日1つの記事でも、1年間で相当な情報量に!ニュース解説は大人にもおすすめ。