
夏のテーマは、基礎力の強化!
受験生にとって夏休みは大切な時期。志望校対策が本格的に始まる秋に向けて、基礎力の完成をめざすからです。効果的な取り組みや心構えについて、麻布個人指導会の先生に聞きました。(協力・麻布個人指導会)
国語
知識事項を確認し、文章を読む練習も
国語は単元や分野が細かくわかれていない教科(科目)なので計画が立てにくいかもしれません。けれども夏の学習では、ほかの教科と同じように「総復習」を意識して取り組んでほしいと思います。
語句や漢字など知識事項は問題集を1冊用意し、夏休みに入る前に1周目を終えてください。「知識事項は直前期につめこめばいい」と考える受験生がいるかもしれませんが、注意が必要です。ほかの学習で手いっぱいになり、暗記の時間が不足するかもしれません。
また、知識事項は使い方に慣れるのにも時間が必要です。わからない語句は辞書で調べながら学習し、夏のうちに一通りの土台づくりをめざしましょう。
夏期講習を受ける場合は、自分の弱点をはっきりさせてから授業に臨むことが大切です。事前に塾のテストや模擬試験(模試)などを見直して、まちがえた問題をチェック。それらを意識しながら講習を受けると効果的です。
国語に苦手意識がある受験生には「文章を毎日読む」という課題をおすすめします。読み慣れていないことで、力が向上しないケースが多いからです。
時間は5分でも10分でもかまいません。テキストやテストの問題文を「ていねいに読む」作業をくり返し、文章に慣れましょう。可能ならば、読んだあとに保護者が「どんな内容だった?」などと質問してみてください。考えるうちに読み方のポイントがつかめるはずです。

■原静香先生(麻布個人指導会)
(朝日小学生新聞2025年6月27日付)

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