理科

自分の苦手を確認 出題傾向も目配り

理科には物理・化学・生物・地学の4分野があり、入試では各分野から1題ずつ出題されるパターンがほとんどです。そのため、ある分野で苦手にしている単元から出題されると、得点に結びつけるのがむずかしくなるかも……。本番に向けての取り組みでは「苦手対策」と「志望校の傾向の分析」がとても大切です。夏休み前には分野ごとに「ここは不安だな」いう単元を洗い出しておきましょう。志望校の傾向もざっと確認します。

もし、第1志望校でよく出題される単元に「自分が不得意な単元」がふくまれていたら、その復習が最優先。要点が簡潔にまとめられているテキストを使い、夏のうちに克服をめざします。塾の夏期講習で使うテキストは最適な教材になりそうです。

多くの受験生が苦手とする単元は、物理分野では「浮力・力学・電気」、化学分野では「溶解度・中和・燃焼」などの計算、生物分野では「光合成・植物の呼吸・蒸散」、地学分野では「天体・気象・地層」などです。

苦手でも志望校であまり出題されない単元なら、復習を後回しにしてもかまいません。けれども本番までには見直しましょう。

夏休み前に受けた模試の結果が出たら、その分析も重要です。ミスのパターンや原因を確認して単元別に整理。問題演習で力をつけたい受験生は、志望校よりも難易度が低めの学校の過去問(実際の入試問題)にトライしてみるのもおすすめです。

イラスト・若泉祥子

■高畑美紀先生(麻布個人指導会

(朝日小学生新聞2025年6月27日付)