社会

1学期は公民に集中 地理は白地図を活用

社会では6年生から公民分野を教わるのが一般的です。夏休み前は学習中の公民分野に集中し、暗記して仕上げることをめざします。夏休みに入ったら、歴史分野と地理分野を総復習。ほかの教科と同じように、基礎の確認と定着が夏の学習のメインになります。

取り組みたいポイントを分野別に紹介します。

公民分野では、用語を単におぼえるだけではなく「意味を理解する」ことが重要です。とくに日本国憲法には、意味の理解が不可欠な用語が少なくありません。入試では「自由権と社会権のちがい」や「公共の福祉の意味」などが一例です。憲法の前文の穴うめ問題は頻出です。

ふだんの生活では使わないような抽象的な用語が多いので、公民分野の勉強はなるべく保護者がサポートするといいでしょう。憲法の前文は音読が効果的。こうすることで、記憶に残りやすくなる効果が期待できます。

地理分野では、白地図を使って世界の主な国の位置関係を確認します。注目したい地域の一番はヨーロッパで、とくにウクライナの位置は最重要。中東や東南アジアにも目配りしておきます。

白地図では北緯40度や赤道が通る場所もおさえます。

歴史分野では、年表をつくるのがおすすめです。大きな紙にざっくりと年代を書き、各時代の出来事や人物を整理します。書き足せるように余白を残すのがコツ。時代ごとの流れをとらえることを意識してください。

イラスト・若泉祥子

■高橋聡先生(麻布個人指導会

(朝日小学生新聞2025年6月27日付)