海や川へ遊びに行くのが楽しみな夏。気をつけたいのが水の事故です。2024年の事故発生件数は1535件、過去10年で最も多くなっています。水の事故を防ぐために記者ができることは? そう考え、朝日新聞デジタル企画報道部の記者、山崎啓介さんたちは全国の水難事故が起きた場所を一覧できる地図を作りました。山崎記者を朝小リポーターが取材しました。(奥苑貴世、篠崎嘉代子、今井尚)

朝日新聞・山崎啓介さん 10年間のデータを地図に
山崎さんたちが作った「水難事故マップ」は、海や川でのレジャー事故の発生場所をまとめた全国地図です。2013~22年の10年間に全国でおきた海の事故8329件と、川や湖などでの事故1230件について、それぞれ海上保安庁と河川財団からデータをあつめてその場所を地図上に示しました。各点をクリックすると日時はもちろん、事故にあった人の年代や「泳いでいておぼれた」など、どんな活動をしていたのかを誰でも無料で見ることができます。

山崎さんによると、海と川・湖の事故データをひとつの地図にまとめたのは、全国で初めてのことだそうです。
「新聞記者は事件や事故が起こった後にニュースを書くのが仕事。でも水の事故は毎年増え続けていて、発生する前に何かできることはないかと考えたことがきっかけです」と話します。
水の事故がどこで集中的に起こっているのかさらに調べてみたところ、10年間に5人以上が亡くなったり行方不明になったりした場所が海では41か所、川などでは6か所の計47か所見つかりました。マップではこうした「重大事故集中エリア」も見ることができます。


水難事故マップを見てみよう
https://www.asahi.com/special/water-accident/(朝日新聞社のサイト)
この記事は有料記事です。
デジタル版をご購読いただくと、記事の続きをお読みいただけます。

「朝小プラス」は朝日小学生新聞のデジタル版です。毎日の読む習慣が学力アップにつながります。1日1つの記事でも、1年間で相当な情報量に!ニュース解説は大人にもおすすめ。