教科書、ドリル、ノート、パソコンに水筒……。小学生の登下校の荷物が重いことが問題とされています。東京都町田市は2025年度から、学校の荷物を減らす「荷物らくらく登校」を本格的に始めました。持ち運ぶ量や重さの目安を決めて、負担を減らす計画です。(正木皓二郎)
帰る前、教科書やドリルをたなに
25年4月に二つの学校があわさってできた町田市立本町田ひなた小学校。帰りの会の時間に6年生の教室を訪ねると、子どもたちは教科書やドリルなどの荷物を自分のたなにしまっていました。学校に置いて帰る「置き勉」です。

町田市は25年度、登下校の荷物の目安を正式に決めました。平日は低学年が原則教科書1冊、ノート1冊などで、週の平均の重さは3キログラム。中高学年はパソコンまたは教科書1冊、ノート1冊など、週の平均の重さは4キログラムです。ただし、これらは強制ではありません。いまは本町田ひなた小をふくむ3校が対象で、リュックサックで通う子どももいました。


本町田ひなた小の清水淳校長先生は「1週間を通して重たがっている子は減ったと思います。市が目安を示してくれると安心。家庭の選択肢が増えて好評です」と話します。

持ち運ぶ量や重さの目安を示す
町田市の「荷物らくらく登校」の目安
低学年
週の平均の重さが3キログラム
平日毎日:ランドセル、給食袋、教科書1冊、ノート1冊、筆箱
月・金曜日のみ:上ばき、体育着
中高学年
週の平均の重さが4キログラム
平日毎日:ランドセル、給食袋、パソコンまたは教科書1冊、ノート1冊、筆箱 月・金曜日のみ:上ばき、体育着
◇
この記事は有料記事です。
デジタル版をご購読いただくと、記事の続きをお読みいただけます。

「朝小プラス」は朝日小学生新聞のデジタル版です。毎日の読む習慣が学力アップにつながります。1日1つの記事でも、1年間で相当な情報量に!ニュース解説は大人にもおすすめ。