世界各地で集めた「土の世界地図」

足もとで私たちの生活を支える土。その土と、農業や生態系などとのつながりを探ろうと、研究者の藤井一至さんはスコップ片手に世界各地を掘っています。特技はあな掘りと、どろだんご磨きという藤井さんに、朝小リポーターが土の疑問をぶつけました。(構成・浴野朝香)
藤井さんは子どものころ、岩石が大好きでした。河原で石を見つけては、図鑑で調べていたといいます。そこから土に興味を持ち、「土壌学者」になりました。
東南アジアの熱帯林からカナダの永久凍土までさまざまな土を調査。気候、風土、すむ生き物の種類などのちがいで大きく12種類に分けられる世界の土をすべて集めました。

藤井さんは朝小リポーターに、12種類の土が世界でどう分布しているかが一目でわかる「土の世界地図」を見せてくれました。その横には前日に一生懸命つくったというどろだんごが。「土が少しうるおった状態でゆっくり、ちょっとずつ土を重ねる」のがつくるコツだそうです。
実は日本の土はめずらしい

Q(朝小リポーターの質問) 岩石と土のちがいは?
A(藤井さんの答え) 大きなちがいは生き物がいるか、いないか。岩石の中には生き物がいないけど、土の中にはミミズや微生物などがいます。ミミズが動いたり、キノコが生えたりして、土の状態はどんどん変わります。
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