
この夏、知らなかった世界に入りこもう
たくさんある本の中から、どのように選んだらよいのか、なやむ人もいるでしょう。大手中学受験指導塾の教室長をつとめる伊勢本晃さんに、「来春の中学入試に出るかもしれない作品」という視点で教えてもらいました。読書感想文として書きやすい題材の本もあります。受験を考えていないみなさんも、本選びの参考にしてください。(編集委員・清田哲)
「自分なら…」と考えながら
伊勢本先生は塾の生徒に、「読書を通して、今まで知らなかった世界に入りこむことができ、視野が広がります。読書は一生の財産になります」と、くり返し伝えています。
本を選ぶときに大切にしているのは「受験に出るから読む、というのではなく、おもしろいから目を通してほしい」という視点です。
今回紹介した本の中に、読書感想文として書きやすい作品もあります。例えば『きみの話を聞かせてくれよ』です。
「短編集なので、1話ずつ読み進められます。『自分と似ている気持ち』を探しながら読むのにぴったりです。『この子に声をかけてあげたい』と思える登場人物を見つけながら読むのもよいでしょう」とアドバイスします。
また『あと少し、もう少し』も取りかかりやすい1冊です。駅伝を通してチームメートが変わっていく小説です。語り手が章ごとに代わっていくので、例えば「自分に似ている子」などを選んで感想を書くこともできます。
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