グラフィック・あきもとまさと

【新聞で自由研究】

暑い日がつづいています。心配なのが熱中症です。「深部体温を下げて熱中症をふせごう!」とよびかけているのが、大阪大学大学院医学系研究科教授の中田研さんです。小学生もできる「アイススラリー」「手のひら冷却」とは? コツを聞きました。(戸井田紗耶香)

自由研究・探究学習のまとめ方

おすすめ学年:小4、小5、小6

【STEP1】記事の内容を200字で要約しよう
【STEP2】次のことがらについて調べてみよう
・熱中症対策にはどんなものがあるかな? なぜ効果があるかも調べてみよう!
【STEP3】調べてわかったことや感想をまとめよう

アイススラリー シャーベット状で体内にとりこみやすい

熱中症の対策といえば「こまめに水分をとる」。身についている人も多いでしょう。実は、水分をとる目的は水分補給のほかにもう一つあり、熱中症対策で最も大切だと中田さんはいいます。それが「深部体温を下げること」です。

熱が体にこもり熱中症に

深部体温とは、脳や臓器などからだの内部の体温のこと。気温や湿度が高い時や、運動をするとからだの中に熱が生まれて体温が上がります。

私たちのからだは、周囲の気温が高い時はあせをかいて熱をからだの外ににがします。反対に、気温が低ければ熱をためこんで、体温をちょうどよく保っています。ところが、この調整がはたらかず、「熱がからだにこもってしまうと熱中症になります」と中田さん。

からだの熱をうまくにがすには、からだの中から冷やすのが一番です。「冷たい水を飲むのもいいですが、さらに効率よく冷やせるのが、アイススラリーと手のひら冷却です」。どちらも、運動中はもちろん、暑い日の外出やレジャーの時などでも効果があります。

アイススラリーは、こおらせたスポーツ飲料などをシャーベット状にした飲み物。水分よりも低い温度で体にとりこめるので、深部体温を下げてくれます。飲む目安は、1回にコップ半分程度。こまめに少しずつ飲んでも効果があります。

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効果的に体温整えて、夏を楽しもう

「活動前」がおすすめ

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アイススラリーは、できれば活動前に飲みましょう。「あらかじめ深部体温を下げておくと熱中症になりにくいからです」と中田さん。ただし、飲みすぎるとおなかをこわすことも。「水分はこれまでどおりスポーツ飲料などを準備してください。その上で、アイススラリーも用意できるとベストです」

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