泉昭二さんの絵本「ライオン先生」(後半)

教育勅語(きょういくちょくご)

 1890年(明治23年)に明治天皇が発表した、国民が守るべき道徳について書かれた文章です。親孝行やきょうだい仲良く、天皇や国のためにつくしなさい、といった教えが記されました。太平洋戦争で日本が負けるまで、教育の中心とされました。1948(昭和23)年に国会で効力をなくすことが決まりました。

学童疎開(がくどうそかい)

 戦争の状況が悪くなった1944年(昭和19年)8月から、都市部の子どもたちは地方に避難させられました。アメリカ軍の飛行機が空から爆弾を落とす「空襲(くうしゅう)」から命を守るためです。国民学校初等科の3~6年生が対象。親戚(しんせき)などをたよる「縁故疎開(えんこそかい)」ができない子どもたちは、学校ごとに「集団疎開」をして寺や旅館などでくらしました。