
『もしも桃太郎のおばあさんがマッチョだったら』著者・柳田理科雄さん
朝小で5月に連載したまんが『もしも桃太郎のおばあさんがマッチョだったら』が単行本になりました。昔話の素朴な疑問をおもしろおかしく読み解く連載時のまんがに、解説ページが加わっています。著者の空想科学研究所主任研究員、柳田理科雄さんを朝小リポーターのこうのすけさん(5年)が取材しました。(鈴木めぐみ)
昔話を「あり得ない」で済ませない
『もしも桃太郎のおばあさんがマッチョだったら』は、「桃太郎」や「ラプンツェル」など四つの昔話を取り上げた科学学習まんが。主人公のカガ君とアヤちゃんが、まんがの中の「理科雄先生」といっしょに、昔話の素朴な疑問を見いだし、調べて、自分たちなりの結論を出していきます。
松嶌さんは、「楽しいまんがやアニメに集中してしまって疑問がわきません」と打ち明けます。柳田さんは「ぼくは、ふだんからまんがやアニメの疑問を見つけようと思っているわけではありません。物語の世界に入りこんで、もし自分ならどうだろうって考えます。そうするといろんな疑問がわいてきますよ」。
柳田さんがこの本や「空想科学読本」シリーズを書くときに実践してきたのが「空想科学メソッド」=メモ参照。明確な答えがない疑問でも、四つのステップで、自分なりに考え、結論を導き出す方法です。「昔話では謎に出あうことが多い。でもそれを『あり得ない』と終わらせず、どこがどう不思議か、疑問の分解から取り組んでほしいです」

【メモ】柳田さんが実践する空想科学メソッド
ステップ1
自分の疑問を分解する
ステップ2
考えるための材料を集める
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