福島第一原発 2037年度以降に

東京電力福島第一原子力発電所3号機のとけ落ちた核燃料(燃料デブリ)の本格的な取り出しが、2037年度以降にずれることになりました。もともとは30年代の初めに取り出す計画でしたが、準備に長い時間がかかるといいます。東電が7月29日に発表しました。

福島第一原発では2011年に大事故が起きました。デブリの取り出しの遅れにより、国や東電がめざす51年までの廃炉(原発の解体)の完了も難しくなりそうです。

福島第一原発1~3号機にはデブリが推計880トンあります。デブリを取り出すのは、危険がともなう難しい作業です。これまでに2号機で試験的に取り出しましたが、計約0.9グラムにとどまっています。

(朝日小学生新聞2025年7月31日付)