硫化水素 基準の15倍以上

埼玉県行田市のマンホールの中で8月2日、下水道管を調べていた作業員4人が亡くなりました。警察は4日、死因について、2人は硫化水素中毒、ほかの2人は息ができなくなったことが原因とみられると発表しました。

マンホール内の硫化水素は、国の基準の15倍以上の濃度でしたが、4人とも転落を防ぐ安全帯や、硫化水素の吸いこみを防ぐマスクをつけていなかったといいます。

硫化水素

無色で、くさった卵のようなにおいがする有毒な気体。火山ガスなどにふくまれているほか、下水道管を流れる汚水からも発生します。高い濃度で吸いこむと命に関わります。

(朝日小学生新聞2025年8月5日付)