イラスト・ふじわらのりこ

 夏休みに入り、おうちの人とはなれて出かけたり、宿泊したりする機会があるかもしれません。ふだんの生活でもそれ以外でも、けがや病気に加えて心配なのが、子どもの体が、はっきりと気づかないうちに被害にあうような事例です。自分の体や気持ちを大切にするために知っておきたいことを専門家に聞きました。ぜひ、おうちの人や、信頼している大人と一緒に読んでみてください。(奥苑貴世)

不安は信頼できる大人に伝えて

性別や年齢を問わず、だれにとっても、自分の体は自分自身のものです。けれども、かってに体をさわられたり、写真を撮られたり、性的にいやなことをされるような事件が起きてます。なかには子どもが被害にあうケースもあります。

事件などのニュースを見ると、「もしかしたら自分のまわりでも、性被害や性暴力が起きるのでは」と不安になるかもしれません。性被害の問題にくわしい上智大学総合人間科学部准教授の齋藤梓さんは、「こわくなったり心配になったりしたら、その気持ちをがまんしたり、かくしたりする必要はありません」といいます。

「事件を起こす人がいるのは、残念ながら事実です。けれどもまわりの大人の多くは、みなさんのことを大切にし、守ってくれます。だから、信頼できる大人に、不安な気持ちを伝えてください」

プライベートゾーンをさわらせない

「いやだな」「おかしいな」がまんしない

被害にあわないよう、できることはあるのでしょうか。

齋藤さんは「子どもたちや被害者側が気をつけなければいけないこと自体が、まちがったことです。本来は大人たちや社会が、被害が起きないようにするべきです」とした上で、気をつけることを教えてくれました。

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