夏の里山で昆虫を発見だ!
夏休みの自由研究の定番といえば、昆虫の採集や観察。「でも、どうやったら?」という読者の疑問に、写真家の今森光彦さんが答えるオンライン授業を開きました。今森さんは「夏の野山で自分の目で見つけて、昆虫たちの『第一発見者』になろう」と呼びかけます。(デジタル編集長・別府薫)

自由研究・探究学習のまとめ方
おすすめ学年:小1、小2、小3、小4、小5、小6
【STEP1】記事の内容を200字で要約しよう
【STEP2】次のことがらをやってみよう
・里山の昆虫や植物を観察してみよう。里山観察シートをダウンロードして使ってね。
【STEP3】調べてわかったことや感想をまとめよう

親子約100組がオンライン参加
オンライン授業「今森光彦さんの里山昆虫教室」は7月19日、滋賀県大津市にある今森さんのアトリエ「オーレリアンの庭」から配信。100組近い親子が参加しました。
「オーレリアン」とは、チョウを愛する人のこと。人と生き物がともにくらす「里山」の環境をお手本に、今森さんは30年以上かけて虫たちが集まる庭をつくりました。人がほどよく手を入れる雑木林や田んぼ、ため池がある里山は、生き物たちにとっても心地よい環境だといいます。
授業の配信中に進行役の大井朝加記者と庭を歩くと、夏草がしげった小さなため池から、ピョコンとカエルがとびはねます。体操選手のようにおしりをあげて日光浴をするウチワヤンマ、手のひらほどの大きさがあるナガサキアゲハがゆうゆうと花の蜜をすうようすなどを観察できました。

雑木林でも街でも 出あえるよ
今森光彦さんのオンライン授業は、事前によせられた質問やチャットに答えるかたちで進みました。
昆虫と同じ目線で観察を
Q(質問) 今森さんは昆虫を観察するとき、どんなことに気をつけていますか?(6年)
A(今森さんの答え) 同じ目線になることです。できるだけ低い姿勢で昆虫と同じ高さになると、表情が見えてきます。
昆虫は、下を向いて草を食べていることが多いのです。表情を見るには、上からではダメです。
Q カブトムシやクワガタムシの見つけ方は?(4年)
A (クヌギやコナラが生える雑木林を歩きながら)こうやって歩くと、あまずっぱいような発酵した樹液のにおいがしてきます。カミキリムシが開けた穴から樹液がしみ出すんですね。そこにカブトムシやクワガタムシは集まります。夜行性なので、夏だったら夜の7時か8時ごろに親御さんといっしょにさがしてみてください。
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