「好奇心」にもタイプがあるのを知っていますか。大きくわけて二つあります。一つめは「拡散的好奇心」。いろいろなことを知りたいと思う気持ちに近いです。たとえば、クイズ番組や図鑑を見て、「へえ、そうなんだ!」と楽しむタイプです。

もう一つは「特殊的好奇心」。「なぜ?」と一つのことをじっくり深ぼりするタイプ。たとえば気になるものがあったときに、本や図鑑、インターネットで調べることを楽しむ気持ちに近いです。

人によってどちらの好奇心が強いか、わかれるそうです。自分がどちらのタイプか知っておくと、勉強にも生かせます。たとえば社会の暗記をするとき、「拡散的好奇心」が強い人は、クイズや動画を活用すると自然に学べるでしょう。

いっぽう「特殊的好奇心」が強い人は、気になるものに出あったときにいつでも調べられるように、ネットや図鑑などの環境がそろっていると便利。気軽に質問できる人がいると、さらにいいですね。

イラスト・オオノマサフミ

(朝日小学生新聞2025年8月18日付)

清水章弘(しみず・あきひろ)

1987年、千葉県船橋市生まれ。海城中学高等学校、東京大学教育学部を経て、同大学院教育学研究科修士課程修了。東京・京都・大阪で「勉強のやり方」を教える塾プラスティーを運営している。TBS「ひるおび」やTOKYO MX「news FLAG」等でコメンテーターとしてレギュラー出演中。著書12冊。2児の父。

「勉強のやり方」を教える塾プラスティーとは
小学生から高校生までが、自分に合った「勉強のやり方」を学ぶ少人数制の学習塾。算国理社英の教科指導から、作文指導や学習コーチングまで、幅広く指導しています。東京・京都・大阪の3教室に加え、全国にオンライン受講生がいます。