生後10か月の赤ちゃん。栄養が不足し、あばら骨がうき出ています=8月20日、パレスチナ自治区ガザ北部ガザ市 朝日新聞社

人口の4人に1人

世界食糧計画(WFP)などの国際連合の機関は8月22日、パレスチナ自治区ガザで、最大都市の北部ガザ市などが「飢饉」におちいったと発表しました。世界で5例目です。食べものが足りず危険な状態を5段階で示したとき、最もひどいのが「飢饉」です。ガザ人口の4人に1人にあたる50万人以上がその状況としました。

イスラエルは、3月から2か月半以上にわたり、ガザに支援物資が入らないよう止めました。その後、一部再開されましたが、食べものは足りていません。ガザ保健当局によると2023年10月以降、栄養失調などで子ども112人をふくむ271人が亡くなっているといいます。

(朝日小学生新聞2025年8月26日付)