メキシコの伝統料理 日本にも
北アメリカの国メキシコの料理「タコス」がいま、世界的に人気です。どんな食べ物なのかメキシコ大使館シェフのディエゴ・ロペス・ファリアスさんに聞きました。日本でもお店が増えています。「でもブームで終わらせたくはない」。メキシコの伝統をふまえながら、日本独自のタコスを作っていく動きもあります。(小貫友里)


日本人にとっての おにぎりみたい?/包むものは何でもOK
SNSにカラフルなタコスの写真を投稿する人が増えたり、タコス屋台のドキュメンタリーシリーズ「タコスのすべて」が配信放送されて人気になったり、世界にタコスブームがきています。
タコスはメキシコの伝統ある料理です。「メキシコ人にとってタコスは、日本人のおにぎりみたいなもの」とディエゴさんは例えます。
タコスはベースになる「トルティーヤ」と、包んでいっしょに食べる中身の「具」からできています。
トルティーヤは、うすく焼いたパンのようなもので、トウモロコシの粉や小麦粉から作ります。
中身の具は「何でもいいのです」。例えばディエゴさんも好きな伝統的な味「タコス・アル・パストール」はスパイスで味付けした豚肉とパイナップルのタコス。でも家でタコスを食べるときには、前の日の残りものを包むこともあります。
「タコスは特別な準備がなくても食べられる、気軽で日常的な食事です。メキシコ人は何でもトルティーヤにのせます。卵、ハム、ソーセージ、生魚、甘いゼリーをのせる人までいます。だけど冷たいものは個人的にちょっとちがうかな……!」
メキシコ大使館シェフ
ディエゴ・ロペス・ファリアスさん

メキシコ人にとって、タコスを食べることには家族で集まって過ごすこともふくまれています。そうすると、もっとおいしくなるのです。家族で作ってみて。すてきな思い出にしてくださいね!
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世界にキテる! タコスブーム お気に入りの専門店が「大事」

メキシコにはタコス専門のレストランや屋台があり、「タケリア」と呼ばれます。ディエゴさんは「日本のラーメン屋さんのようなものかもしれません」といいます。
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