
清水章弘先生の勉強アドバイス
チェックリストで よい準備
勉強を始めるときに、「ドリル、どこにいったっけ?」「あっ、筆箱がない!」とバタバタあわててしまったことはありませんか? 必要なものを準備することは、勉強をスムーズに進めるうえでとても大切です。
準備のためにおすすめなのが、「セルフモニタリング」という方法です。やり方はかんたん。「テレビを消す」「筆箱・ドリルを出す」といった準備することをチェックリストにまとめておき、勉強を始めるときに準備ができていたら〇、できていなかったら×をつけるだけです。
山口大学の研究によると、準備が苦手な小学生でもチェックリストへの記録をくり返すことで、自然と準備がうまくなり、忘れ物なども減っていったそうです。これは、行動の後にすぐにチェックリストに記録することで、「ふり返り」の効果が高まるからだといわれています。よい準備は勉強に取りかかるスピードと集中力を大きくかえます。忘れ物や勉強に集中できない人は、ぜひ試してみてください。

(朝日小学生新聞2025年7月21日付)
清水章弘(しみず・あきひろ)

1987年、千葉県船橋市生まれ。海城中学高等学校、東京大学教育学部を経て、同大学院教育学研究科修士課程修了。東京・京都・大阪で「勉強のやり方」を教える塾プラスティーを運営している。TBS「ひるおび」やTOKYO MX「news FLAG」等でコメンテーターとしてレギュラー出演中。著書12冊。2児の父。
「勉強のやり方」を教える塾プラスティーとは
小学生から高校生までが、自分に合った「勉強のやり方」を学ぶ少人数制の学習塾。算国理社英の教科指導から、作文指導や学習コーチングまで、幅広く指導しています。東京・京都・大阪の3教室に加え、全国にオンライン受講生がいます。